CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)と片頭痛

更新日:10時間前


片頭痛がなぜ起きるかに関してはまだ不明の点が多いが、有力な説は“三叉神経血管説”である。これによれば、様々な誘因によりセロトニンという脳内物質の量が減少すると、三叉神経終末から脳血管に神経ペプチドが放出される。それら中の1つがCGRPである。CGRPが放出され、脳動脈や硬膜血管系の平滑筋細胞にあるCGRP受容体に結合すると、血管の拡張と血漿蛋白の漏出が生じ、神経原性炎症を誘発する。この刺激による興奮が痛み刺激となり、片頭痛発作が生じると考えられている。現在、CGRPは片頭痛における疼痛発生のメカニズムに深く関与する物質であると理解されている。このような考え方に基づき、CGRPの働きを抑えてしまう薬剤が開発され、現在本邦では、抗CGRP抗体医薬(エムガルティおよびアジョビ )および抗CGRP受容体抗体医薬(アイモビーグ)が使用可能になっている。

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