めまい

「めまい」には、回転感や一定方向への運動感を伴う回転性めまい(vertigo)とそうでない浮動性めまい(dizziness)があります。また、その原因で多いものは内耳(三半規管の異常)と脳の病気ですが、「めまい」には原因がすぐには特定できないも多くあります。一般には、次のように分けることができます。

1 末梢性めまい:内耳や前庭神経に関係するめまい。主に回転性めまいで、通常吐気や嘔吐を伴う。

2 中枢性めまい:脳幹、小脳、大脳に関係するめまいである。

 両者の鑑別には、めまい以外の症状や神経徴候の有無が重要である。

3 めまい症:原因疾患がなくめまいを主訴とするもの。

4 頸性めまい:頸椎捻挫後や緊張型頭痛をもっている人に多い。ふらつきやフワフワ感を訴える。

5 心因性めまい:東日本大震災後に地震でないのに揺れている感じを経験した人は多いと思われる。前庭系が過敏になっているためで、揺れていないの揺れだと感じてしまう。これも一種の心因性めまいである。

6 薬剤性めまい:抗てんかん薬、抗菌薬、消炎鎮痛薬、利尿薬などの服用でもめまいが出現する。

7 その他

 失神性めまい:起立性調節障害の時におきる「フウー」とする感じで、いわゆる立ちくらみから意識消失まである。

 

このようにいろいろな「めまい」がありますが、実際の診断や治療に当たって大事なことは、後遺症が出たり生命に危険が及ぶような脳に関係する「悪性めまい」とそうでない「良性めまい」を鑑別する事です。当院では、「めまい」に関して問診を行なった後、必要があればすぐに頭部CT検査を行います。検査時間は5分程度です。このCT検査で、脳の異常や内耳の異常を調べることができます。結果はすぐに説明いたします。

CT検査で異常がない場合は、「めまい」の症状に応じて、抗めまい薬や循環改善薬を内服して頂くことになります。「めまい」がひどい場合は、抗めまい薬などの点滴治療を受けることもできます。