頭痛外来

頭痛外来は随時行っております。予約は必要ありません。お気軽にご相談ください。尚、CT検査をご希望の場合は、診療時間終了30分前までにクリニックにおいでください。

頭痛はありふれた病気で誰もが何度か経験しています。それゆえ医療機関を受診しないことも多いのですが、以下のいずれかのお悩みや疑問を持ってクリニックや病院の外来を受診する患者さんも多いようです。

1 脳に異常があるのではないか心配である

2 頭痛はどんな頭痛で、その原因は何かを知りたい

3 痛み止めを飲んでも頭痛が治らない、あるいは、飲んでも徐々に悪化している

4 頭痛の頻度を減らしたい

 

当院ではこれらのお悩みや疑問に対して、迅速にCT検査を行い、投薬やアドバイスなどの対応を行っています。

1 脳に異常があるのではないか心配である

まず、問診を行います。お聞きする項目は以下の通りです。あらかじめ、記載して頂く場合もあります。

1 これまでに頭痛は?

  最初の頭痛はいつ頃から 今回と同じ頭痛?

2 時間経過

  発症(急激、徐々に)反復性(1日に何回、月に何回)、

  持続時間(何秒、何時間)、起こりやすい時間帯(朝、夕方)

3 部位

  いつも決まった部位、左右どちらか、前後どちらか、眼痛は

4 性質

  ずきずき(拍動性、心拍に一致した)、重い、鈍い、締めつけられる、

  きりきり(電撃様)、ズキズキ、ガンガン

5 随伴症状

  嘔吐、神経症状(閃輝暗点、麻痺、感覚障害)、精神症状(うつ)

  バイタルサイン

6 強さ

  寝込む、起きれない、じっとしている=仕事を休む、ようやく仕事ができる

7 増悪因子、軽快因子

  姿勢、運動、飲食、月経との関係、曜日、アルコール摂取、入浴

8 診断的治療

  鎮痛薬、トリプタン製剤、カルバマゼピンなどの効果

これらの問診事項の中で、特に重要なのは、急におきた頭痛なのか、以前からある頭痛なのかです。急におきた頭痛の中には、危険な頭痛が多くあります。例えば、クモ膜下出血は「突然ハンマーで殴られた様な」頭痛が特徴です。めまいや吐き気を伴う頭痛、シビレや脱力(マヒ)を伴う頭痛なども脳に異常がある場合があります。これらの症状は簡単な診察で有無を確認します。また、徐々にでてきた頭痛でも、それがだんだん強くなっている場合には、脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などが見つかることがあります。意識障害やけいれんを伴う頭痛から、脳の病気がわかることがあります。

ついで、画像検査を行います。頭痛の検査としては、まず、頭部CTを行います。ほとんどの脳の病気はCTでわかります。通常の脳画像に加え、頭蓋骨の異常をみるbone window画像でも異常がないかどうかよく調べます。検査にかかる時間は、5分程度ですので予約は必要ありません。脳画像では、クモ膜下出血や脳内出血、脳梗塞、脳腫瘍などがよくわかります。特に、頭部に外傷を受け後に発症した頭痛のケースでは、頭蓋骨骨折や頭蓋内出血の有無が即座にわかります。脳に異常があるかないかは、CT検査が終了した後すぐにご説明いたします。

CT検査にかかる費用:3割負担の保険診療の場合、初診料込みで5270円です。お薬が必要な場合は、これに加えて薬剤料などが必要です。

なお、CTでは異常が確認できない脳病変が疑われる場合には、さらにMRIなどの検査を手配します。

 

2 頭痛はどんな頭痛で、その原因は何かを知りたい

頭痛には、何らかの病気が原因となっておきる二次性頭痛と、特に原因となる病気のない一次性頭痛があります。二次性頭痛の原因としては、クモ膜下出血、脳内出血、脳梗塞、脳腫瘍などの脳の異常や髄膜炎・脳炎、脳脊髄液圧の異常などがあります。一次性頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、後頭神経痛など多くの種類の頭痛があります。鎮痛剤の飲み過ぎによる頭痛も一次性頭痛に含まれます。脳の異常は前述の通り頭部CTでわかります。熱があり炎症がある場合やホルモンの異常が疑われる場合は採血し血液検査を行います。頚椎の状態を調べることもあります。例えば、緊張型頭痛が疑われたり、片頭痛の際に肩こりや首こりが強い場合には、頚椎のレントゲン撮影を行います。これらの患者さんでは、高率に頚椎の直線化(straight neck)が見られます。頚椎の椎体や椎間板に異常が見られることもあります。

一次性頭痛では、画像検査や問診事項を参考に、国際頭痛学会の診断基準に準じてどの頭痛かを決めて行きます。

例えば、片頭痛(前兆のない)の診断では、以下の項目を満たす必要があります。

下記A〜Dを満たす頭痛発作が過去に5回以上あった

 1回の発作時間は4〜72時間持続する

B   片側が痛む

   拍動性の痛み

     日常生活に支障あり

     日常的な動作で痛みが強まる   このうち2項目

  悪心or 嘔吐

     光過敏and 音過敏        このうち1項目

D   器質性疾患がない  (CT検査などで異常がないことです)

一言で頭痛と言っても様々なタイプがあります。片頭痛以外の頭痛に対しても、国際頭痛学会の作成した診断基準があります。それにもとづいて頭痛名を決めていきます。ここで注意して頂きたいことは、お悩みの頭痛の診断名が複数になることや、一つに断定しにくい場合もあるということです。実際、片頭痛に緊張型頭痛が合併しているような患者さんは多くいらっしゃいます。

 

3 痛み止めを飲んでも頭痛が治らない、あるいは、飲んでも徐々に悪化している

痛み止めは多くの頭痛に有効です。しかしながら、全ての頭痛にいつも効くというわけではありません。頭痛のタイプに応じた治療薬を選択することが大事なのです。例えば片頭痛ですが、痛み始めには痛み止めが有効ですが、「ズッキンズッキン」とした拍動性の痛みが強くなると効かなくなってしまいます。その場合には、トリプタン系の薬を飲むときれいに頭痛が治まってくることが多くあります。

痛み止めを飲んでも頭痛が徐々に悪化している場合、薬剤乱用頭痛になっているかもしれません。月に10 日以上痛み止めを飲んている人や月に15回以上頭痛がある人はこの可能性があります。薬剤乱用頭痛の場合、原因となっている薬剤をすぐに中止し、頭痛の予防薬を飲みながら、痛み止め内服の中止後におきる頭痛に対処する必要があります。

 

4 頭痛の頻度を減らしたい

頭痛の悩みは薬を飲めば解決されるというものではありません。自分の頭痛の誘因となるものを知ることも大事です。例えば、片頭痛では、寝不足・寝すぎ、飲酒、食生活の偏り、首や肩のこり、強い光や温度変化、人ごみ、炎天下での運動、食べ物、飲酒、臭い、雨の降り始め(低気圧)、月経などが誘引になります。これらの誘因を避けたり、誘因とうまく付き合うことも大事です。規則正しい睡眠をとる、ストレスをため込まず、時には気分転換を図ることも必要です。

また、ストレッチ、マッサージ、水泳、体操など適度の運動をすることも大事です。例えば頭痛体操は片頭痛の予防や緊張型頭痛の緩和に効果があります。具体的な頭痛体操の仕方はクリニックにパンフレットがありますのでお持ちください。また、日本頭痛学会のホームページからダウンロードすることも可能です。

以上のことをして頂いてもなかなか頭痛の頻度が減らない場合は、予防薬の内服が必要になります。現在日本で頭痛の予防薬として使われているものがいくつかあります。これらを試してみるのも良いでしょう。

最後に、頭痛をお持ちの方々にはこれ以外にも様々なお悩みや疑問があると思います。ぜひ、ご相談ください。