しびれ

しびれは感覚障害の一つで、なんとなく感覚が鈍いからジンジンする・痛いまで様々な程度があります。しびれは大脳皮質、視床、脳幹、脊髄、末梢神経の各障害によって生じます。日常的にみられる手や足のしびれの原因としては、頸椎疾患や末梢神経疾患によるものがほとんどです。障害の部位からみて以下のような特徴があります。

大脳皮質:障害に対応する部位に感覚障害が出現する。痛みは感じるが、識別的触覚が障害されます。

視床:触覚ならびに温・痛覚の障害がおきます。しばしば、手ー口型、または手ー足ー口型の障害となります。

脳幹:触覚ならびに温・痛覚の障害がおきる。内側毛帯や脊髄視床路の障害が原因です。

脊髄:前索の障害によって触覚ならび温・痛覚障害が、後索の障害によって深部知覚障害、触覚障害が出現します。

末梢神経:その神経の局在に応じた感覚障害が出現する。

 

しびれの診断や治療にあたって、そのしびれの原因が脳にあるのか、脊髄にあるのか、末梢神経にあるのかを鑑別することが一番大事です。当院では、上肢にしびれがある患者さんに対しては、問診後、頭部CTおよび頚椎のレントゲン撮影を行います。頭部CTにかかる時間は5分程度、頚椎レントゲンはそれ以下の時間でできます。頭部CTでは、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血などの病気がわかります。また、頚椎のレントゲン検査からは、しびれの原因が椎間板ヘルニアや頚椎症によるものであろうと診断することができます。しびれの原因がはっきりしない場合や手術が必要な程度の変化が頚椎に見られる場合、MRI検査をおすすめすることがあります。下肢のみのしびれに関しても、CTやレントゲンの検査は行えます。

脳由来のしびれの治療は難しい場合が多いのですが、試しても良いお薬があります。頚椎由来あるいは末梢性のしびれに対しては、その程度に応じて、しびれに効果のあるビタミンB12製剤を服用して頂くことになります。