脱力(麻痺)

脱力(麻痺)が起きる原因には、大別すると、脳、脊髄、末梢神経があります。脳が原因の場合、片側だけに障害がおきることが特徴です(片麻痺)。一方、脊髄の障害ではその部位や病変の程度により片側の場合あるし、両側が障害される(対麻痺)こともあります。末梢神経の障害では麻痺の近くで神経が障害されている場合が多い。

<脳の障害>

障害される部位やその程度に応じて、顔面神経麻痺(中枢性)、呂律障害(構音・構語障害)、嗄声、手足の麻痺が出現する。手足の麻痺は錐体路が梗塞、出血、腫瘍などで障害された場合、反対側に麻痺が出現する。

<脊髄の障害>

片側性の障害の場合は、障害された部位以下の麻痺が生じる。両側性の障害の場合、障害部位以下の麻痺(対麻痺)が生じる。

<末梢神経の障害>

神経根を含め末梢神経の障害では、その支配領域に脱力(麻痺)が生じる。

脳神経の麻痺の代表例

特発性顔面神経麻痺(Bell麻痺)

側頭骨内顔面神経節である膝神経節からの単純ヘルペスウイルスの再活性化による。帯状疱疹も耳帯状疱疹や難聴、めまいと伴わずベル麻痺として発症することがある。発症が急性であり、一側性に顔面表情筋の麻痺が生じるため診断は用意である。随伴症状として、耳介や耳後部の疼痛、味覚異常、聴覚過敏、涙や唾液の分泌低下が認められることがある。