脳元気外来

脳元気外来は加齢による様々な脳関連の症状を対象にし、それらを適切に管理・治療することで、健康寿命を伸ばすのが目的です。随時行っておりますので予約は必要ありません。加齢による症状は、本人が気づかないことや、気づいても受診をためらっている場合があります。周囲にそのような方がいる場合には、是非脳元気外来受診をお勧めください。
脳元気外来では認知スクリーニング検査やCT検査を行う場合がありますので、診療時間終了30分前までにクリニックにおいでください。
​脳元気外来開設の目的:
60歳をこえ定年が近づいてくると、体の不調が多くなります。一般にこれらを総称して老年症候群と呼ぶことがあります。
老年症候群とは、加齢に伴い多くみられる、医療が必要とされる症状や徴候の総称ですが、複数の症状を併せ持つのが特徴です。また、これには2つの状態が混在しています。一つは生理的老化であり、もう一つは病的老化です。テレビを見ていてだんだん耳の聞こえが悪くなる、夕方になると目が見えにくくなる、夜中に何度もトイレにいく、坂道を上がると息が切れる、人の名前がすぐに思い出せない等といった症状は生理的老化です。一方、病的老化とは、病気や怪我によって引き起こされるものですが、合併症や社会的な要因に影響され複雑化する場合も多くあります。病的老化が進行すると、やがて家族や他者による介護が必要な状態になります。介護が必要となった原因を調べた報告によりますと、脳血管障害>高齢による衰弱>骨折・転倒>認知症>関節疾患
の順になっています。脳血管障害と認知症を合わせると全体の3分の1以上を占めています。
また、高齢になると、他人の介護を必要とするほど症状が重篤ではないが、生活の質を低下させる、頭痛、頭鳴り、ふらつき、しびれ、ふるえ等といった症状も増えてきます。
脳血管障害や認知症は早期にその兆候を検知できれば、その後の進行を予防することも可能となります。また、頭痛、頭鳴り、ふらつき、しびれ、ふるえといった症状は、その原因がわかれば、投薬などの適切な治療を行うことが可能となります。
​最近、”人生100年時代”と言われ、老後の生活設計の重要性が広く認識されています。高齢になった場合、後何年くらい生き続けるかを示したものが平均余命です。平均余命は、65歳では約19年(男)、約24年(女)、70歳では約15年(男)、約20年(女)、75歳では約12年(男)、約15年(女)です。ただし、死ぬまでみんなが健康でいるわけではなく、健康寿命は、男性で9年、女性で12年程度短くなります。この不健康でいる期間を短縮するためにも病気の早期発見や早期の治療開始が必要となります。ここに脳元気外来の目的の一つがあります。もちろん、検査の結果、特別な異常がなかった場合には、脳血管障害や認知症の危険因子を排除できるよう適切なアドバイスを行い、自信を持ってその後の人生を送って頂くという目的もあります。このような、二つの目的を持って脳元気外来を開設することにいたしました。
脳元気外来の内容:
1脳血管障害の早期発見・治療
 麻痺(脱力)、しびれ、呂律障害、めまいなどの症状があった場合
2認知症の早期発見・治療
 物忘れ、同じことを何度もいう、近所で迷子になる、感情の起伏が激しい、部屋を散らかす、作業が最後まで行えない
​などの症状があった場合
3頭痛、頭鳴り、ふらつき、しびれ、ふるえなどの症状の原因精査・治療 
診察・検査の内容:
1内科的および神経学的診察
必要に応じて、胸部X線撮影、心電図、視力や聴力検査を行います。
2認知症スクリーニング検査
3画像診断
頭部CT
X線撮影
必要に応じて、頭部MRIやSPECT(脳血流検査)を行います。これは他院に依頼します。
4血液検査
<費用>
​健康保険の適用が可能となります。初診で認知症スクリーニング検査と頭部CTを行った場合の費用は、3割負担の場合、5,510円、1割負担の場合は、1,840円です。他の検査を加えても、3割負担の場合、7.000円程度です。