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片頭痛予兆時の治療について


片頭痛の発作が天候の変化で誘発されることはよく知られています。例えば、台風が沖縄の遠く南海上にあっても、頭痛がしてくるという患者さんは稀ではありません。気圧変化以外にも、雨天、強い日差し、低気圧、高湿度、高温でも頭痛が現れます。このような患者さんの多くは、頭痛発作の前に、首や肩の凝り、光過敏・音過敏、疲労感、気分不良、生あくび、眠気、焦燥感、甘味欲求、食欲増進、むくみなどの症状が現れることがありますが、これらを片頭痛の予兆と言います。閃輝暗点も片頭痛発作の前に出現しますが、これは前兆(aura オーラ)と言って、予兆ではありません。

最近、片頭痛の発作が起きる前の予兆の段階で治療を開始し、片頭痛の発作の出現を防止したり、軽減する試みがなされています。使用する薬剤は、漢方薬、制吐剤、抗てんかん薬、トリプタンなどです。片頭痛発作の少し前に、予兆がある場合、その後の片頭痛の発作を予防できるかもしれません。片頭痛をうまくコントロールできていない患者さんは、予兆時の治療について主治医と一度相談してみてください。

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