新型コロナウイルス感染症に漢方薬は効くか?

最終更新: 7月17日


東京都では、20代から30代の若者を中心に新型コロナウイルス感染者が急激に増加している。感染者の中で60歳以上の高齢者が占める割合は1割程度だが、この感染症に罹患した場合に死亡率が高いのが問題だ。厚労省によると、7月8日時点で70代以上の死者が800人超で、全世代の累計死者の8割超を占めている。感染者のうちで亡くなった人の比率を示す致死率は60代では4.9%だが、70代になると14.6%、80代以上では28.7%に急上昇する。30代以下の死亡者は5人。(以上のデータは日経電子版から引用)

高齢者もこの感染症に一旦罹患すると死亡するリスクが高いことは自覚している。夜の街を避けるなどは当然のことであり、子や孫との接触も控えている。食事も外ではしなくなった。しかしながら、職場への通勤、日々の買い物や通院、急に必要となった外出などの際に、他人との接触を完全に遮断することは不可能である。接触した人の中に新型コロナウイルス感染者がいるかもしれない。新型コロナウイルス感染症の予防として、マスクを常につけ手洗いも励行、いわゆる”3密”も避けている。

高齢者とって新型コロナウイルス感染症を予防することが急務であるが、これ以上の予防方法がわからないのが実情である。新型コロナウイルス感染症に漢方薬が効く可能性があるという情報は4月には得ていたが、自分では半信半疑であり、内服はしていなかった。クリニックではコロナウイルス感染症の疑いがある患者さんは診察をお断りしているが、普段から診察している患者さんに微熱があったり、ちょっとした咳をしている場合もある。こんな場合心配になる。ワクチン接種が可能になるのはおそらく来年であろうから、それまで予防効果がありそうな漢方薬を試してみようかと思っている。

高齢者における健康の維持には、十分な睡眠、バランスの良い食事、適当な運動が必要なのはいうまでもない。しかしながら、体力の自信のない高齢者が新型コロナウイルス感染症に効果がある可能性のある漢方薬を、必要に応じて服用するのは誤りではないと考えている。


※予防効果が期待される漢方薬は、当クリニックで処方することができますが、予防的な投与は保険外診療になります。また、街の薬局・薬店、あるいはインターネットで購入することもできますが、医療用の漢方薬とは成分量が異なっているようです。服用に当たっては、副作用もある故、主治医とよく相談してください。



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